東京の新宿駅

東京都に住んでいなくても新宿の名前位はご存知でしょう。

新宿駅玄関口

大都会の名に相応しい新宿には大きな新宿駅があります。主に新宿区にあるこのターミナル駅にはJR東日本と小田急電鉄と京王電鉄と東京メトロの駅がありますが、他にも都営の地下鉄があるので初めて東京旅行に来て1人で乗換えをしようものなら90%以上の確率で迷子になるでしょう。あっちにもこっちにも新宿駅の改札口があるわけで、道行く人に「お尋ねしたいのですが新宿駅はどこですか?」と声を掛けても「ここだよ」と返されるだけで、目的地の位置は簡単には教えてもらえません。簡単に駅構内で迷子になれるのですから、「○○鉄道の新宿駅はどこですか?」と質問しなければ意味がないのです。数多くの改札口がある新宿駅なので、道の尋ね方も単純なものではありません。そんな複雑で規模の大きい新宿駅ですが、開業当時は今ほど利用者の数も多くはなく、迷子になる人も少なかったようです。最初は現在の山手線にあたる駅だけだったのですが、何年かすると他の鉄道会社も新宿に駅を開業することがステイタスなのか後に続きました。そして1931年には日本で一番多くの利用者を擁する規模にまで発展したのです。この勢いは留まることを知らず、新宿を副都心にする計画が知れ渡るようになると一帯の開発もグングン進められ、利用者数の増加はさらに加速していきます。1970年頃から新宿にはいくつもの高層ビルが建設され始めますが、このビルに用がある人の大部分は新宿駅を利用します。自家用車では渋滞に巻き込まれますし、駐車場を探す手間もかかりますので、都会では4輪車で移動するのは好ましくないからです。それほど離れていないエリアからこの辺りの高層ビルに向かうのであれば徒歩や自転車でも構わないのでしょうが、現在のようにコンビニエンスストアがすぐに見つかる時代ではありませんし、途中で喉が渇いたりエネルギーが切れてしまう危険もあるので、ほとんどの方が電車を使って新宿にやってきたのでしょう。この辺りは住宅街ではないので帰宅するのに新宿駅で下車される方はほとんどいなかったでしょうが、高層ビルに入居しているオフィスで働く大勢のサラリーマンが家路に就くのに、この駅で乗車したであろうことは容易に想像できます。また駅周辺はビジネスマンやお局様ではない人種も昔からウロウロとしています。なにしろ日本有数の繁華街なので夜には遊び人が夜遊びしにやってきますし、昼間も健全な遊びをしにかは知りませんが集います。歓楽街として有名な新宿ですしメインは日が暮れてからの夜でしょうね。アルコール類を提供するお店が両手では数え切れない程営業していますし、そのジャンルも多様なのであらゆるニーズに応えてくれるのです。普通のスナックやキャバクラもあれば熟女専門のお店、コスプレやお色気を売りにしているゲイバーなど、男性を魅了する夜のお店も充実していますが女性にはホストクラブやメンパブも用意されていますので、男女平等な歓楽街ですね。ひとりでのんびり飲みたければスナックで、会社帰りに接待をするのなら高めのクラブで、可愛いお姉ちゃんとお酒を飲みたいのならキャバクラで、と男性の方が選択の幅は広そうですが、性別はあまり関係ない居酒屋やダーツバー、プールバーやショットバーも探せばあるでしょうから、女性の団体やソロがお酒を飲むお店を探すのに手間取ることもないのでそんなに男性寄りではないと思って下さい。1日に平均約340万人が新宿駅を利用するらしいですが、そのうちの何割かは夜遊びをするために東京の副都心部へとやってくるのでしょう。その割合が1割なのか5%なのかは分かりませんが、1%だとしても3万人以上になるのでとにかく物凄い数です。ちなみに新宿駅の一年間の利用者数は軽く延べ10億人を超えます。